米加豪ー移民大国で市民の移住希望先日本が最多

20世紀の常識はもはや通用しない例がコロナ禍で多発しています。その一つとなる報告があります。
戦後ずっとアメリカは日本人のあこがれの的でした。いや恐らく日本人だけでなく、世界中のと言って良いでしょう。そして多くの人がアメリカ移住を夢見、実際にアメリカに移住する人も多くいました。海外移住と言えば、移住先はアメリカそしてカナダ、オーストラリアの「新世界」が世界中で常識だったと思います。それが・・・。

コロナ禍で海外移住を考えている人が世界で増加

コロナ禍は少なくとも20世紀の二度の大戦に匹敵する、世界を変える大きな出来事と考えられます。世界のすべての国が、決定的な経済的ダメッジを1年以上受けることだけ考えても、その深刻さが解るでしょう。

ある報告に拠れば、googleで海外移住の方法を検索する人が、2020年1月~10月の10ヶ月の間に29%増加しているそうです。

移住したい国、日本は2位に。日本を選んだ13カ国はどこ?【ランキング】 | ハフポスト (huffingtonpost.jp)
英語版原文はこちら
The Most Popular Countries for Moving Abroad | Remitly

そしてそのレポートは更にビックデータ解析の方法を使って、101の国の人々が、それぞれどの国へ移住する為の検索を一番多く行ったかを調べたそうです。
どのような方法で行ったか? 貴方が海外移住を考えたとしましょう。検索エンジンで検索の言葉を入れ、検索するのじゃないでしょうか? その検索語には海外移住の為の通常使われる文句が含まれているでしょう。また移住する国の名所や都市名も必ず含まれているでしょう。それを使ってどの国への移住を考えているかが解るでしょう。それを使って調べたのですね。
アンケート調査でないディジタルのビックデータを利用した調査です。そこを頭に入れてお読み下さい。
例えば日本人が移住先として最も多く検索しているのはイギリスだそうです。まあこれはコロナと関係なく語学留学の為の検索が主なのですかね。コロナ禍の中で、海外移住を考え検索する人はそれほどいないでしょう。語学留学を考える人が主であると考えますが違いますかね。
でも一方ではコロナ禍の中で思い切り気晴らしをしたいと思った人が日本でもかなりいて、その人達がコロナ以前では考えもしなかった海外移住を空想で考え始めたのかも。
海外移住の方法の検索が、世界中で見てコロナ禍の中での十ヶ月で29%増加したのが何故かは解りませんし、日本で海外移住の検索が増えたかどうかも解りません。コロナの影響はそれだけ大きく、今後の予想はそれだけ立てにくいのです。
いずれにせよ日本からの海外移住の検索ではイギリスが一番多かった訳です。日本という国からみて移住先の検索ではイギリスが一番多かった訳です。では国別から見て移住先として日本を一番多く検索している国はどれくらいあるのでしょう? これが驚くなかれ13カ国の人が、日本を一番多く検索し、これはカナダの30カ国に次いで二番目に多いのだそうです。ちなみに日本から一番多かったイギリスは、アメリカと同じ二カ国から選ばれたにすぎません。
これってほとんどの日本人にはまるで晴天の霹靂に思えるのではないでしょうか? でも考えて見ると非常にあり得る話です。コロナ禍は世界を襲っています。一番酷い被害を受けているのはアメリカです。またアメリカはトランプさんのおかげで、すっかりイメージが悪くなりました。アメリカ人が海外移住を考えても不思議はないでしょう。そしてアメリカ人がアメリカから移住先として考える国は? そうそれが日本だった訳です。移住希望先一番だった国が30と最も多いカナダからも、日本が一番多く移住検索を受けているそうです。さらにはオーストラリアからも。
20世紀的な常識から考えるとこれは非常に驚くべきことに見えます。アメリカ、カナダ、オーストラリアは、新大陸としてここ数世紀、移住希望が最も多く、また実際に移民を受け入れて大きくなった国を代表する3カ国です。世界史の中で近代(modern era)と呼ばれる時代を通じてそうでした。仮に20世紀にインターネットが今の時代レベルで発展していて、移住希望者をネットを使って今回と同じようなデータ解析を行ったとしたら、間違いなく移住希望先は、世界中すべての国で、この3カ国が上位を独占していたでしょう。20世紀までは世界中のすべての移住希望者ー若者ーが、アメリカ、カナダ、オーストラリアを向いていました。これは日本にいる中年以上の年齢の人すべてが、認めるファクトではないでしょうか?
その3カ国の人々が、日本を移住先として一番に考えるようになったことは、世界史的に見ても時代の大きな変わり目を表しているのではないでしょうか? 多くの人が近代の終焉を論じてきました。コロナ禍でまさに決定的に近代の終焉が見えたと後世言われるようになるのかも知れません。

10月までは日本はコロナの比較的優等生だった。今では?

上の調査は2020年10月までの結果です。その頃までは日本は比較的コロナ感染者累計は死亡者も含めて世界的に見れば少ない方でした。それは間違いなく上の調査結果に反映しているでしょう。海外移住というのは、その人にとっては一生の大事件ですから、あらゆる条件を考えるはずです。2020年1月には、コロナのせいで海外移住を考える人はまずなかったでしょう。それに対して2020年10月には30%程度増加したのは、この増加分はコロナに大きく影響されてと考えて良いでしょう。
カナダはコロナ以前から移住希望者が多い国でした。一方カナダは感染者数が非常に多い国です。だからコロナの影響で移住先の可能性が一番増えた国は日本であると考えても良いでしょう。
現段階でコロナの累計感染者数(死亡者数)は、アメリカ2330万人(38万9千人)、カナダ69万4千人(一万八千人)、オーストラリア2万9千人(909人)、日本30万9千人(4315人)です。(1月16日現在。大きい数は有効数字2~3桁で四捨五入。)アメリカの人口は約3億人、カナダは約三千万人、オーストラリアは二千五百万人程度ですから、比で考えると日本の優位性はオーストラリアと比較した場合、最早なくなりましたが、アメリカ・カナダと比べると、日本はずっと被害が少ないのです。

ポストコロナの世界における日本の役割

2020年10月には、コロナで移住を考える人の多くが日本を考えていたという事実を、日本人は誇りを持って重く受け止めるべきだと考えます。アフターコロナの世界での日本の役割を強く期待していると考える人が昨年10月の時点で、かなりの数にのぼっていた可能性がうかがえるからです。移住を考えることが出来る人は限られています。日本への移住を考える人の裾野には、日本へあこがれる人が広がっているはずです。
日本人には今その自負があるでしょうか? コロナの中で人々を引きつける何かを我々日本人は持っているのです。コロナで自粛を強いられる中、単に落ち込むのではなく、世界の人から注目されている何かを、日本は持っているのだ、その何かとは何だろうと、ゆっくりとお家生活をしながら、探してみませんか?

えねるぎぃっ亭南駄老でした。

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