コロナの禍 若楓葉が 透く千歳

また緊急事態宣言が発出されました。皆さんうんざりしているでしょう。私もうんざりです。去年の秋、私は予告付き非常事態宣言で、きちんと収束させたほうが良いと考えていたのですが、今もこの方法が採用されていたらと考えています。まあ、政治家でもなく、感染症の専門家でもない、一科学者の意見ではありますが。しかし本当は危機の状況下では、皆が真剣に考える風潮が望ましいと思っているのですが。そして危機の終焉後は、皆でこれからの社会を考えることが、とても大切なことであること、多くの人に同意して頂けると考えています。
コロナが収束したら、日本では大都市集中から脱皮しなければなりません。事実コロナ禍の東京では、多くの人が極限までガマンをしていると思います。3年前まで東京に住み働いていましたから想像はつきます。
一方大都会ではない京都にいると、緊急事態宣言の中でも、かなり日常生活を楽しむことが出来ます。嵐山とか金閣寺とか、観光の人が必ず行くような場所は避けて、近場の数ある名所を平日を選んで訪れると、京都の春をほとんど独占することが出来ます。今日はそのような場所の写真をお見せしましょう。京都は特に季節を楽しめるような場所が多いわけですが、日本各地にそのような場所はあるでしょう。地域の歴史を刻んだ、地域の人しか訪れない場所。そこでは密になることはありません。あっても一時的なもの。密にならない時間を地元の人は知っており、そこで自然に浸りきることが出来る。東京のような大都会ではありえない、そのような場所が、アフターコロナの指針となるでしょう。
コロナが過ぎたら、大都会集中を見直し、地方分散型の社会を造りましょうというのが、我々の主張ですが、そのためにも大都会では出来ない、自然に浸りきる楽しみを、コロナ禍の中で見つけて頂ければ幸いです。

若楓を透けてみる真如堂三重塔

今日ご紹介するのは、知る人ぞ知る、紅葉の名所の一つ、真如堂です。吉田山の山麓にあるこのお寺は、大学時代から頻繁に訪れている場所なのですが、私の自転車散歩の道筋ながら、秋の紅葉の折には近年多くの観光の人が訪れています。
京都と言えば春の桜と秋の紅葉を思い浮かべる人が多いでしょうが、京都の良さは毎週のように自然がお化粧直しをする艶やかさにあると私は思っています。特に桜の花が散った後の新緑は美しく、山は濃淡の緑が輝く模様に衣装を替え、また紅葉の名所では秋とは違った、透き通るような柔らかい楓の若葉が、初々しく風にそよぐ様は、京都でなければ見ることが出来ないのではないかとも思っています。

真如堂三重塔

このページには、すでに三枚の写真を掲載しました。最初の写真は真如堂山門です。門前にもまた門から眺められる表庭にも、紅葉が見事である様子が分るでしょう。また二枚目に紅葉を通して、三枚目に紅葉の上に見える三重塔を載せておきました。

秋には紅葉が真っ赤に染まり、赤一色の中で塔やお堂が浮かび上がるさま、多くの人がご存じのはずですが、風薫る晩春から初夏にかけて、紅葉の若葉の艶やかさはそれにも増して心打つものがあります。何よりも実際に見るのが一番ですが、少しでもそれを感じて貰うために、写真を続けてご覧下さい。

透明感ある若楓の、初々しい緑のテントから晩春の強い日差しが透けて通ります。その下では楓の木が、和らいだ光の中でダンスを楽しんでいます。
時々赤いもみじ葉があり、周囲の新緑と強いコントラストを作り出します。
堂と楓のシンフォニー。本堂の直線に対し、楓の枝がそれを支えるように流れています。
透明感溢れる若楓の葉は、影も見事に浮かび上がらせます。
塔と若葉のハーモニー
堂と若葉のシンフォニー

京に多いお地蔵さん。疫病などで亡くなった子らを悼んでいます。
斉藤道三の墓の指標。隣の黒谷は幕末の会津藩の本営。会津藩士の墓もあります。
澄んだ水面は何を映すのか?
京都の映画誕生の碑。京都で生まれた歌舞伎を、映像に映すための作業が、ここで始まりました。伝統を受け継ぎ、常に新しい物を拓く。京都の伝統芸です。願わくば京都の地から、アフターコロナの新しい流れが、千年の伝統を受け継いで、開始されんことを。

えねるぎぃっ亭南駄老でした。

おすすめの記事