コロナ禍の中での熱中症対策の物理的考察-2 風

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室温を知りましょう

今は昔と違ってエアコンは基本です。エアコンはうまく使いましょう。
エアコンは外気温と室温の差が大きいほど無理が出て、電気も大量に使います。エアコンだけで涼しい環境を作り出そうとすれは無駄がでることも多いのです。
一軒家の場合、二階はどうしても暑くなります。だから一階の西日が当たらない部屋を使うとか、工夫をしましょう。部屋を変えながらエアコンを付けて確かめてみましょう。室温が28℃くらいになれば御の字です。
温度計で室温を測る習慣を付けましょう。なければ1000円もあれば買えます。下にアマゾンでの最安値にリンクがあります。

温度計+湿度計(単純)


暑い夏を楽しむために、ちょっとおしゃれなガリレオ温度計は如何ですか? やはりアマゾンのリンクが下にありますが、クリックすれば出る画面をカーソルでなぞれば、浮いている浮体と沈んでいる浮体が詳しく見えます。この画像では24℃の浮体は浮き、22℃の浮体が沈んでいます。このとき室温は22℃~24℃の間にあります。室温を正確に計る必要は何もないのです。アバウトに28℃程度と解れば。つまり一番上の浮体が完全に沈んでいる、言い換えればすべての浮体が沈んでいる状態でなければ、人はさほど無理せず快適さを追求できます。

ガリレオ温度計 標準


室温を18℃から28℃に保てば、四季にかかわらず人はそれなりに快適に生きていけます。その意味ではガリレオの時代から、科学は根本的には進歩していないとも言えます。
これはMサイズですが、一年ほど前はLLサイズが結構高価で売られていたようです。それも含めて、カスタマーレビューを見て、よろしければご購入下さい。また様々なバリエーションもあります。安定させるために木枠とか。
科学的に面白いと思いますよ。
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汗を蒸発させるための風

扇風機が暑さしのぎに役に立つーひいては熱中症予防に役に立つー第一の理由は、汗を蒸発しやすくすることです。熱中症対策-1で示したように、外気温が高いとき、体からの熱を外部に逃がすために、人の体は発汗し、汗が気化熱を奪う仕組みを作り出しているのです。人体の妙、というか生命体の妙です。
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仮に外気温が高くても湿度が低ければ、汗は蒸発します。気温が40℃あっても湿度が低ければ、快適であることは前回の記述で示したとおりです。湿度が低ければ水分の蒸発は早く、それだけで汗が乾きます。学校の理科で習う湿度はそういう意味を持ちます。
湿度が高いとどうなるか? 
暑いから人は汗をかきます。そしてその汗は蒸発します。空気が停滞していたら、体から蒸発した水分は水蒸気となり、体の周りの湿度を上げます。湿度が高いほど、水分(汗)は蒸発しにくくなります。もともと高い湿度だと、発汗による少しの湿度の増加で、急激な汗の蒸発の阻害を意味します。汗が蒸発しなければ、体から熱は逃げていきません。そうすると熱中症になる危険性が増します。
そこで風を起こしてあげます。そうすると湿度が高くなった空気は追いやられ、体の周りの空気がもとの湿度に戻ります。汗が乾く環境がまた出来たわけです。汗をかくための口からの水分の補給と適度な風が、夏暑いときに必要な理由はここにあります。風と水です。風水ー昔の人はうまく本質を捕えています。室内にいるときの熱中症対策には、水分の補給と風の必要性をしっかりと認識して下さい。風はもちろん団扇でも作れます。

体の周りの空気を常に循環させることが必要である

要は扇風機の役割は、体の周りの空気を循環させ、湿度を高めないことにあります。
これから解ることの一つは、風はむやみに強くなくてよいことです。外から部屋に入ったとき、集中して体は熱を逃がすことを求め、したがって短期間は強い風を心地よく感じますが、この状態を続けても意味がありません、何故かと言えば、体は室温に応じて、ちょうど良い量の汗をかくよう調整します。それ以上の汗はかきませんから、強い風の意味は無いのです。
またもう一つは体の一部に風を当ててもあまり意味が無いことです。汗は全身でかきますから、全身の周りの空気を停滞させない工夫が必要です。扇風機の首振りの効果は、体の一方から空気を送り込み、その片面からの汗だけを蒸発させるのではなく、首振りによって部屋中の空気を循環させることによって、体の反対側の空気も循環させ、全身の汗を蒸発させることにもあるのです。部屋中の空気がうまく循環するなら、直接体に当たらなくとも、弱い風を感じるくらいの、体をかすめる程度の風が心地よいこともあります。実際に自分で調節してみましょう。

部屋の空気自体を循環させる

部屋の空気自体が緩やかに循環していれば、扇風機の風が直接当たらなくとも、快適な効果を得る可能性があることを理解して頂けたでしょうか。やさしいそよ風がむしろ心地よい。特に繊細な人ほど、そう感じるかも知れません。
実は部屋の空気全体を、緩やかにでも良いから常に循環させる必要が、他にもあるのです。室内の温度差を出来るだけ小さくする為です。
良く知られているように、暖かい空気は上に行きます。夏暑いとき、エアコンからの空気の流れを下の方に持って行けば、冷たい空気は下に溜まります。その結果部屋の上と下では温度差が大きくなる可能性があります。その結果足元はよく冷えているのだが、頭は結構熱いみたいなことも起こりえます。また時々換気をしても、下に溜まった冷たい空気だけが部屋の外に行き、上に溜まった暖かい空気は室外に出て行かないみたいなことになると、エアコンの効果が薄れることになります。

除湿器を使う

湿度が下がると汗は乾燥しやすくなります。そういう意味で除湿器は原則的に効果があります。ただ除湿器の効果はあまり経験が蓄積されていないので、どれくらいの効果がどのような部屋であるのかは、データが充分あるわけではありません。
汗は蒸発して体から熱を逃がす働きがあるわけですから、逆に言うと汗をかいた分、空気中の水分が増し、部屋の湿度を上げていることになります。前回の記事で書いたように、この水分は一日でペットボトル大瓶1本ぶんにもなります。
もしすでに除湿器をお持ちの場合は、もちろん試してみる価値があります。また洗濯物の室内乾燥などを兼ねて考えて見ようという人は、通販のHPに入って除湿器で検索し、検討されるのも良いのではないかと思います。

今年は特に部屋の空気を入れ換える必要がある

今年はコロナを避けながら、熱中症を避けるという、やっかいな問題を抱えています。閉じた部屋でエアコンだけかけても、部屋の空気は換気されません。エアコンは部屋の空気を外の空気と入れ換えることなく、部屋の空気の熱を外部に追いやり、部屋の室温を下げているだけで、部屋の空気は換気されていないのです。従って部屋の空気を換気しようとすれば、窓を開けて空気を入れ換える必要があります。
ここでも扇風機が役に立ちます。部屋の外に向けて、窓から扇風機が作る風を吹き出してあげます。そうすると室内の空気は、素早く室外に出て行きます。また外の空気が代わりに部屋の中に入ってきます。
このときの風は強い風が良いでしょう。強い風を勢いよく外に向けて流してやるとそれだけ効果的に室外へと空気の流れが出来、室内の気圧をわずかに下げることにより、室外からの空気の流れを促進します。
最近の扇風機(サーキュレーター)は、なかなか良く出来ています。例えばアイリスオーヤマかが作っているサーキュレーターですが、可愛らしい小型で、力強い風を生み出します。また上下左右に首をふります。
通常は力強い風を上下左右に吹き付けることで、部屋に空気の流れが出来、直接風が体に当たらなくとも、壁などに当たった風が柔らかく体に断続的に当たり、そよ風に当たっている気分が出ます。音もかなり静かです。上下左右に強い風を当てますので、部屋の空気は上から下までかき混ぜられます。
部屋を換気するときには、首振りを止め、窓から部屋の外部に強い風を流してやります。小型なので風は壁などに邪魔されることなく、そのまま外部に流れていきます。また窓の下部にサーキュレーターを置いておけば、窓の上部にはサーキュレーターからの風はありませんから、そこを通って外の風が室内にながれ来る、効率的な換気が出来ます。
私も実際に購入し、なかなか良く出来ていると気に入っています。電力消費は約35Wと低く抑えられています。


どうしても西日が当たる部屋を使わなければならない場合、奥の手があります。それは次回のお楽しみ。
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まとめ

熱中症対策には水の補給が必要だとよく言われますが、それは体から出る汗の水分を補給するためです。汗は蒸発して体内から余分な熱を取り去ります。汗は蒸発しないといけません。湿度が高い日本の夏では、風が汗を蒸発させるために有効で、扇風機がとても役に立ちます。また部屋の空気の温度を一律にするにも、換気をするにも扇風機は必須のアイテムです。

えねるぎぃっ亭南駄老でした。

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