tomorrow is another day コロナを越え明るい未来へ

前の記事に続いて古いハリウッド映画の話から始めましょう。ヴィヴィアン・リーが主演した風と共に去りぬです。その最後に上記セリフ"tomorrow is another day"が出てきます。何故か時代を代表する映画であり、期せずして時代を代表するセリフになったような気がします。そして時代の変わり目の困難に遭っている我々にも、とても響く言葉ではないかと。

風と共に去りぬ

風と共に去りぬは、マーガレット・ミッチェルの長編小説を元にした、長編カラー映画で、1939年に作成されました。考えて見れば20世紀前半に、映画は急速な発展を遂げました。20世紀初めの映画は、サイレント映画といって、音が全く入ってなく、映像が動くだけでした。前回ご紹介したグレタ・ガルボがデビューした映画は、まさにサイレント映画でした。音がなければ寂しいから、講談師が解説の音を劇場での上映の度に入れていたのです。映像はモノクロでした。

急速に変わりゆく映画

そのうち映像に音が入るようになります。映画ファンは、始めてスターの声を聞きます。トーキー映画と言いました。グレタ・ガルボの最初のトーキー映画の宣伝には「ガルボ、しゃべる」とあったそうです。私が後に見たガルボの映画も、すべてトーキーでした。ただし色はまだついていません。
1930年代の終わりに、カラー映画が作り始められます。風と共に去りぬは、最初のカラー映画の一つでした。そして最も大規模な。
最近の映画は、監督が中心となって作られ、また監督が俳優を選びます。この当時大がかりな映画はプロデューサーが台本も書き、そして俳優を選び、企画全体を指揮していました。その代表格が風と共に去りぬをプロデュースしたデヴィッド・O・セルズニックです。彼はガルボを使ってアンナ・カレーニナなどをすでに手がけていましたが、彼の最大の野心作「風と共に去りぬ」で、最終的に主演女優をなかなか決めることが出来ませんでした。それだけスカーレットは、当時としては破格の性格を持った女性だったわけです。

社会も急速に変わりゆく時代だった

20世紀初めも急速に変わりゆく、不安定な時代でした。大規模戦争の時代です。20世紀に入ってすぐ日露戦争が起きます。それから時を経ずして第一次世界大戦。スペイン風邪。日露戦争と第一次世界大戦はロシア革命へと導き、20世紀後半の東西冷戦を引き起こすことになった社会主義国家が始めて成立します。そして1929年にはアメリカに端を発する大恐慌。極左の国際社会主義に対して、極右の国家社会主義が台頭していきます。映画はこの社会不安と呼応するかのように、大変化を遂げていきます。

エネルギー源も急速に変化する


エネルギー源も石炭から石油へと急速に変化していきます。20世紀初めの大戦争-日露戦争の大海戦-日本海海戦では、日ロ共に石炭を焚いた戦艦が衝突しました。しかし石油を使った船舶が急進展を遂げ、第一次世界大戦では潜水艦(Uボート)が登場します。石炭では潜水艦は動かせません。また石油は自動車を走らせ、戦車も走らせました。飛行機も飛ぶようになります。
様々な不安の中で、技術が大きく社会を変えていきます。大規模発電所から遠隔地へ電力が送られるようになりました。同時に高層ビルが建ち並び始めます。高層ビルはエレベータとエアコンがつきもの、大量の電気がなくては機能しません。

南北戦争-風と共に去りぬの舞台

風と共に去りぬは、アメリカ南北戦争の南部が舞台です。南部の大農園家族の豪華な暮らし、その中で育ったスカーレットの愛と希望と挫折が、平穏な日常の中へ忍び寄る戦争への不安、実際に起きる戦争、そして破壊、結婚、栄光と破局が、大迫力のシーンの連続で描かれます。当時の人は度肝を抜かれたでしょう。
南北戦争は20世紀の初めには、まだ人々の心に鮮やかに残る戦争でした。南北戦争はほぼ明治維新と同時期に起こります。ペリーを派遣した大統領も次の大統領も共に一期ずつ4年間しか務めませんでした。その次の大統領がリンカーンです。
南北戦争は最初の近代的破壊戦争とも言われています。アメリカが関与した戦争で、アメリカ人の死者が最大なのは、現代に至るまで南北戦争です。第二次世界大戦よりアメリカ人の死者は多いのです。それだけ深い傷跡を残しました。
南北戦争では南部が徹底的に敗北しました。南部に栄えた文明が風と共に去った。それがgone with the windのフレーズです。栄えていたものが滅びる・・・。

先に見たように、その時代の人達は、急速な時代の変化におびえていました。そして希望を持ちたいと強く思っていました。大衆の心をつかむことにたけていたセルズニックは、誰よりも強くそれを認識していたでしょう。そして新しい時代はアメリカの時代となると期待していたかも知れません。マーガレット・ミッチェルのことば"tomorrow is another day"をヴィヴィアン・リーに感動的に語らせたのです。直訳すればあしたは違う日だとなります。明日はこれまでの延長ではない、必ず違った日だ。

その言葉通り第二次大戦を経た「明日」は、それまでと違う世界になりました。イギリスなどヨーロッパ諸国の代わりに、アメリカが世界の中心に居座ったのです。そして映画産業が栄え、石油-電気社会に急速に社会が変化していきました。

tomorrow is another day が再び?

コロナ禍の最中に我々は再び不安の中にいます。これに耐え抜くには"tomorrow is another day"と考え、それに期待を持つことが良いのではないかと思います。大災禍があれば、当然のように社会は変わります。社会を変えて、次の時代に栄えるよう、国を持って行くのです。

another dayは自然エネルギー時代の幕開け

どのような社会かは、まだほとんど見えていないでしょう。しかし一つだけ間違いないと私が思っていることがあります。それは自然エネルギーが支えやすいような社会に変えていくことです。先の記事でご紹介したように、北欧諸国はすでにその方向を指し示しています。過去の歴史が示しているように、エネルギー源は社会を変えます。そして化石燃料の有限性と、その環境破壊力の大きさを考えると、エネルギー源を早急に自然エネルギー由来に変えなければ、人類の持続的繁栄は絶望的になります。

先の記事で北欧は意外と日本に近いのではないかと指摘しました。コロナ禍が過ぎれば、多くの人が実際訪れてみられることを期待します。しかし今は自粛の時です。北欧の製品など調べ、少し気に入った物を購入し、自粛生活の中でそれを生かし、空想で北欧旅行を楽しんでみませんか?

以下に北欧製グッズのいくつかをご紹介します。皆結構面白いですよ。お気に入りがあれば手に入れて、自然エネルギー社会について考えて見ませんか? このブログでも、出来るだけたくさん、自然エネルギー社会に思いを馳せるお手伝いをしていきたいと考えています。

木製文字盤腕時計

石油から造られたプラスティックなどに変わり、木製など天然素材のグッズが世界的に見直されています。現在最も大量に使われているエネルギー源は石油ですが、石油の用途のかなりの部分は、プラスティックなどの燃やさない素材生産にあるのです。これも別記事で紹介しましょう。燃やさない素材に化石燃料を使うからマイクロプラスティックという、環境破壊物を大量に生み出します。
例えば昔はワインと言えば千年の昔からコルク栓という天然素材でした。そのコルクの9割はポルトガル製でした。しかしワインでは金属製の栓が増えたので、コルクの需要は減りました。そこでポルトガルに行けば、コルク製の製品が様々に作られています。天然素材の利用が最近のトレンドなのです。このような方向はこれから加速して進むでしょう。

北欧は森が豊かで、森林も自然エネルギー源として利用されています。また木製のグッズも多く製作されています。その一つをご紹介しましょう。何と木製の文字盤を腕時計に取り入れています。
天然素材で時を感じ、新しい時代を感じましょう。ちょっとした自慢ができますよ。

ASPEGREN北欧ファブリック

環境を配慮して、ほとんどの商品は綿100%で生産され、プラスチックを使用しない。それが環境負荷を軽減するし、天然素材は人に優しく肌触りが良い。北欧ではこのような心意気が当然のように存在し、快適な生活を支えています。北欧を肌で感じるタオルや身の回りのグッズは如何でしょうか?

フィンランドから届くムーミンのベイビー用品

北欧では未来を大切にします。そして未来社会を担い楽しむであろう赤ちゃんと、そのママパパを大切にします。ムーミンの国から未来への贈り物。送料無料でフィンランドの首都ヘルシンキに近い島から、ボックスは手作業で荷造りされ、日本のママパパへ直接送られてきます。

スウェーデン発の世界で大人気、多くの色を使った靴下【HappySocks】

靴下にこの色彩。遊び心満載です。
長くて暗い冬をガマンして、長くて明るい夏を思い切り楽しむ。それが毎年繰り返される北欧の人々の生活です。
長く暗い冬をガマンするために、先祖から続いたDNAが、カラフルで愉快なデザインを、靴下にまで生み出しています。

北欧コーヒー&ティーウェアブランド Qdo

マッチ売りの少女など、今時読んだことがない人の方が圧倒的に多いかな。19世紀デンマークの作家アンデルセンの短編童話で、クリスマスの夜お父さんに言いつけられ、お金を稼ぎにマッチを街角で売る少女の話です。余りに寒く暗いのでマッチを擦ったら、次々と夢のような幻影が現れ、最後に亡くなったお婆さんの幻影が見え、売るために持つひと束のマッチをすべて擦り尽くした少女は、お婆さんに連れられて天国に行くという、かわいそうな話です。もちろんアンデルセンは電灯など知りませんでした。だからマッチなのです。
今の北欧では考えられない話ですが、でもその時代と全く変わらないことがあります。それは冬の夜がメッチャ長いこと。朝の9時には未だ暗く、夕方3時にはもう暗い。だから長い夜を楽しむすべを北欧の人達は知っています。暖かいお茶やコーヒーを飲みながら。
コロナ禍も長い夜かも知れません。北欧では冬の長い夜が半年間続きます。だから太陽のありがたさを良く知っています。そしてそれが太陽を起源とする自然エネルギー導入に、文化的なインパクトを与えたのかも。コロナ禍は二年ほどは続くでしょう。そしてスカーレットが言うように、新しい明日が違った形で必ず到来します。北欧の人達に習って、長い夜を楽しむすべを身につけるが良いのかも。
北欧の素敵なグラスでお茶など如何ですか? つい150年前、マッチ売りの少女に代表される庶民には、これだけのささやかな幸せも夢のような話だったのです。確かに人類は進歩しました。

上記リンクからご購入頂けば、ポイントがNPO法人の寄付になります。

NPO法人千年文化を考える会の運営には、寄付と会費が欠かせません。上記リンクからグッズを購入された場合、通常通りのお買い物が出来ますが、言わばプラスしてポイントがつき、会への寄付となります。これらの製品を見て購入したいと思われたとき、このページからのリンクをご利用いただければと思います。
もちろんクリックして中をご散策していただくのはご自由に行えます。北欧が身近になると思いますよ。

NPO法人千年文化を考える会は、千年の文化を持つ京都にあって、千年の将来の基盤を築く自然エネルギー社会を考え、構築する手助けとなる諸活動を目的としております。

この記事は北欧のエネルギー消費構造が、自然エネルギーに大きく舵を切っていることから書き起こしました。まだご覧でない方は、是非ご覧下さい。

>>北欧のエネルギー事情について読む。

えねるぎぃっ亭南駄老でした。

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